台湾はなぜ中国との通商に消極的なのか?―海外メディア

Record China    2010年5月11日(火) 20時18分

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6日、台湾の政治家・趙少康は、中国だけが台湾を救い得ると主張、中国との通商に躊躇する必要はないと論じた。写真は1月に北京市で行われた中台フラットディスプレイ産業戦略協力サミットでの調印式。

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2010年5月6日、中国新聞社によると、ニュージーランド・ヘラルド中国語版は、台湾の政治家・趙少康(ジャオ・シャオカン)氏が寄稿した文章を掲載、経済面での台湾の危機的状況を指摘した。以下はその要約。

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中国はかつて経済鎖国の状態にあったが、当時中国と言えば貧困と途上国の代名詞だった。トウ小平の改革開放から数十年、誰が中国のこのような徹底的な変化、そして金融危機における救世主になることを想像していただろうか。

台湾がもともと見下していた中国が、突如として台頭してしまった。世界の工場が世界の市場へと成長した。対米貿易黒字も対中貿易黒字に取って代わられた。今や台湾は巨大な中国市場を欲し、中国からの旅行客を欲している。台湾にとってこれは屈辱的だろう。貧しかった隣人がある日突然、豪邸を建て、高級車を乗り回すようになった。台湾は彼らの助けがなければ生存できないのである。

米国も、日本も、欧州も、ニュージーランドや豪州も、韓国、ASEANに至るまで、中国との通商を求めている。そして台湾はどうしたいのか。他国がどうであろうと、台湾だけは中国との通商を拒み続けるのか。尊厳も保てないような貧しさに甘んじる覚悟があるのか。

台湾がもし中国との通商を進めれば、経済成長の維持は見込めるのか。中台経済協力枠組み協定(ECFA)―自由貿易協定(FTA)に相当―にも調印せず、ASEANや韓国、そして日本と中国市場で競争できるのか。中国との関係が深まることを極度に恐れる者もいるが、台湾はいつからこれほど自信を喪失したのか。それとも、中国に救われることを恐れているのか。(翻訳・編集/津野尾)

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