<レコチャ広場>金正日総書記が中国を訪問した真の目的とは?

Record China    2010年5月7日(金) 11時55分

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5日、中国のコラムニストで教育専門家の信力建氏は、「金正日は中国に何をしに来たのか?」と題したブログ記事で、金総書記訪中の最大の目的は「金の無心」だと論じた。写真は湖北省随州市郊外の農村。

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2010年5月5日、コラムニストで教育専門家の信力建(シン・リージエン)氏は、「金正日は中国に何をしに来たのか?」と題した記事を中国のブログサイトに発表した。以下はその概略。

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北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が3日、4年ぶりに訪中したことを中国や日本のメディアを通じて知った。金総書記は一体、中国に何をしに来たのか?6カ国協議への復帰に関する相談か、韓国艦沈没事件の後始末に関することか、それとも三男・金ジョンウン氏を後継者として紹介したかったのか―。これについては各方面でさまざまな憶測を呼んでいるが、最も大きな目的はずばり「金の無心」だろう。

金総書記の訪中時期に注目したい。ちょうど今は中国のすべての首脳と一度に会える絶好の時期。上海万博の開幕に合わせ、胡錦濤(フー・ジンタオ)国家主席、温家宝(ウェン・ジアバオ)首相、習近平(シー・ジンピン)国家副主席らはすべて国内に滞在中だ。この時期を選んだということは、北朝鮮がそれだけ切羽詰まった状況だといえる。デノミ失敗と国連の制裁による経済の困窮から脱するため、緊急に中国の支援が必要なのだろう。韓国艦沈没事件の後、韓国との関係は緊張状態に陥り、国際社会からも疑いの目を向けられている。四面楚歌となった北朝鮮は古くからの盟友・中国にしか頼れない状況だ。

北京の外交筋によると、金総書記の訪中に対する手土産に中国は10万tの食糧を無償で提供するとしている。現金価値にして6000万ドル、昨年中国から輸入した食糧(29万t)のおよそ3分の1にあたる。このほか、新義州経済特区や羅先港の開発など中朝国境地帯の経済協力問題についても話し合われたとみられる。

だが、金総書記の訪中が「カネ目当て」だという説に、中国共産党中央党校の張[王連]瑰(ジャン・リエングイ)教授は「中国の支援はとっくに始まっている」と否定的だ。先月12日には中国人の北朝鮮団体ツアーが解禁されたが、これも「中国からの観光客が大量に押し寄せれば北朝鮮経済が少しは潤うかも知れない」と香港メディアが評している。(翻訳・編集/NN)

●信力建(シン・リージエン)

中国の教育家。信孚教育集団理事長。広東省広州市生まれ。中山大学中国文学部卒。工場・銀行・政府機関などで働いた後、英国へ留学。軍人・農民・労働者など30以上の職に就いた経歴を持つ。2006年までに幼稚園や小中学校など20校を建設、学生数は1万人を超える。

※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。

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