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パンダの皮は非常に高く売れるため、密猟が横行しているという。重慶市の警察はこのほど闇で売られていたパンダの皮2枚を押収、修復後警察博物館で展示する予定だ。
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2006年11月30日、重慶(じゅうけい)森林公安局は国家一級保護動物パンダの皮2枚を、間もなく重慶警察博物館に展示する予定だそうだ。パンダの価値は黄金より高く、目下闇市ではパンダの皮が1枚10万ドルで売れるため、パンダを殺す連中が手段を選ばなくなっているという。これらはパンダの皮が違法で売られているのを発見した、同公安局が押収したもの。
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現在この2枚の皮は、重慶市自然博物館で修復が行われている。修復作業を受け持つ劉克志(リウカージー)氏(50)は、1970年代から四川省臥竜保護センターでパンダの研究を始め、数十年のうちに20匹以上のパンダの標本を作ったことがあるそうだ。
劉氏によると、この2匹のパンダは比較的年寄りで、大きな皮の方が20kgほど、縦の長さ1.80m、横幅1.50mの約30歳。小さい方は縦の長さ1.70m、横幅1.30mで、20歳余りだという。
中国で現在飼われているパンダは200匹、野生では1000匹ほどしかいないという。このようなことを野放しにしておくと、野生のパンダが絶滅する可能性もある。早い対策が望まれるところだ。
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