中国製乗用車、品質が急激に向上=先進外国メーカーの脅威に―英メディア

Record China    2010年4月29日(木) 19時15分

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24日、中国産乗用車の品質が向上しており、各国メーカーにとってプレッシャーになっているという。自動車各社は品質が向上し、価格も安い中国車に注目している。写真は北京国際モーターショーの吉利汽車ブース。

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2010年4月24日、ロイター社は「中国産乗用車の品質向上続く、国外ブランドにとってプレッシャーに」との記事を配信した。26日付で環球時報が伝えた。

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中国大手メーカー・長城汽車(グレートウォール・モーター)は昨年、オーストラリア市場にピックアップ車両を投入した。大手ディストリビューター・Ateco Automotive社の責任者リック=ハル氏は「当初、豪市場ではブランド名を変更して販売するつもりだったが、品質にも問題がなく、そのままのブランド名で販売した」という。同車両の売り上げは好調だ。

今月開催の北京モーターショーでも、各国自動車メーカーは、急成長を遂げる中国メーカーとの競争の激化を目の当たりにすることになった。中国高級車市場を先導するフォルクスワーゲン、ゼネラルモーターズ、ヒュンダイ各社は中国ブランドの品質向上に対し、競争激化を憂慮する。ある企業の幹部は「中国ブランドの品質、価格は中国国内だけではなく、国際市場においても脅威となる」と語った。

三菱自動車の益子修社長は中国BYD社製のF6を試乗した際の感想として、「創業数年の企業がこれほどの車を作るとは。しかも、モデルごとに改善が加えられている。将来、強力なライバルになるだろう」と語った。また、トヨタ自動車の内山田竹志副社長も「見た限り、中国自動車業は確実に大きく進化している」と語る。こうしたなか、野村證券のアナリスト、侯延[王昆](ホウ・イエンクン)氏は「中国ブランドは国際競争に参入する。中でも、上海汽車(シャンハイ・オートモービル)、 比亜迪(BYD)、吉利(ジーリー)、長城(グレートウォール・モーター)、奇瑞(チェリー)各社は勝ち組になる」と語る。

乗用車の品質問題は、年初のトヨタ・リコール事件以降、国際的にも特に敏感な問題だ。ゼネラルモーターズは「シボレー、ビュイック、キャデラックの品質は犠牲にできない」と語っている。中国の江淮汽車グループの安進(アン・ジン)社長は「品質を含め、国産メーカーと外国ブランドとの距離はなお遠い。着実に追いつかなければ」との認識を示した。(翻訳・編集/小坂)

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