雲南省の宣伝副部長、講演中に札束を投げつけられる、その背景とは?―北京市

Record China    2010年4月23日(金) 12時23分

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22日、雲南省委宣伝部の伍皓副部長が北京の人民大学で講演中、男に突然「5毛紙幣」の札束を投げつけられる事件が起きた。

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2010年4月22日、雲南省委宣伝部の伍皓(ウー・ハオ)副部長が北京の人民大学で講演中、男に突然「5毛紙幣」の札束を投げつけられる事件が起きた。(注:5毛=約7円相当/「毛」は中国の通貨「元」の補助単位で、元の10分の1)。湖南省のニュースサイト・紅網が伝えた。

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事件が起きたのは同日午後2時(現地時間)ごろ。伍副部長が壇上に上がり講演が始まってすぐ、観客席から駆け寄ってきた若い男が「伍皓、五毛!」と叫びながら、伍副部長目がけて「5毛札」を計60枚、投げつけた。男は人民大学卒業生の王仲夏(ワン・ジョンシア、25歳)。「伍副部長に敬意を表したかった」と話している。講演はそのまま続けられた。

中国では数年前から、政府や地方自治体に雇われてネット上に政府寄りの発言を書き込む「ネット評論員」の存在が指摘されている。目的は、「世論を正しい方向に誘導するため」。その報酬が、書き込み1件当たり5毛(約7円)であるとの噂から「五毛党」と呼ばれ、揶揄されている。

同省では昨年、刑務所に収監されていた若者が不可解な死を遂げた際、「死因は目隠しで鬼ごっこをしていて壁に激突したこと」とする当局の発表に多くの疑問が寄せられたことから、省委宣伝部などが一般のネットユーザーを加えた調査団を結成するという画期的な取り組みが行われた。その陣頭指揮を執ったのが、伍副部長だ。

伍副部長は市民との対話や情報の透明性を重視しており、このほか、自身のマイクロブログで資産の公開を行うなど積極的な活動を展開している。だが、一方でこれらは単なるパフォーマンスで、実は「五毛党」ではないかとの批判も出ていた。(翻訳・編集/NN)

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