中国で学術論文の盗作や代筆が横行、信用問題にも―米メディア

Record China    2010年4月19日(月) 7時14分

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11日、AP通信は、中国で学術論文の代筆や盗作が蔓延しており、中国人科学者の信用問題にもつながる恐れがあると指摘した。写真は中国の街頭の論文代筆広告。

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2010年4月11日、AP通信は、中国で学術論文の代筆や盗作が蔓延しており、中国人科学者の信用問題にもつながる恐れがあると指摘した。15日付で環球時報が伝えた。

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記事によると、中国政府の公式発表では、国際刊行物に発表される中国の論文数は米国に次いで世界2位。しかし、すべての内容が実際に精査されているわけではないという。北京大学の饒毅(ラオ・イー)教授は「中国では学術上のねつ造、違反、反道徳的な行為が普遍化しており、非常に深刻な問題である」と指摘する。

その原因には罰則規定が厳格でないこと、昇格・昇進や報奨金が論文の内容・質でなく数量によって判定される制度になっていることなどが挙げられている。より多くの論文発表の必要性から代筆業が繁栄しているものの、あるデータによると07年に売買された論文のうち、70%以上が盗作によるものだったという。

オレゴン大学の中国科学政策専門家は「中国の論文に関する問題は80年代から90年代初頭にまでさかのぼる。当時は研究に対する責任と評価が脆弱だった」と語る。「現在は西側諸国のやり方を取り入れ、論文の内容・質に焦点を当てるようになったが、効果は良い面と悪い面半々の状態」と分析し、「こうした問題は中国が科学研究分野でトップレベルに立つという志を傷つけるだけでなく、外国の科学者が中国の科学者と共同研究したいという気持ちを削ぐ恐れさえある」と指摘している。(翻訳・編集/HA)

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