摩天楼のはざまに生きる「コンテナ族」―福建省福州市

Record China    2010年4月16日(金) 6時47分

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12日、中国・福建省福州市にひっそりと暮らす「コンテナ族」という人たちがいる。中国社会の発展の日陰に存在する彼らもまた、まぎれもなく中国の現実である。

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2010年4月12日、中国・福建省福州市にひっそりと暮らす「コンテナ族」という人たちがいる。中国社会の発展の日陰に存在する彼らもまた、まぎれもなく中国の現実である。チャイナフォトプレスの報道。

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福州市内を流れる●江(●=ミン/門構えに「虫」)のほとりに、豪奢な住宅や最先端のオフィスビルが建ち並ぶ地区がある。物件相場は1平米あたり1万元(約13万6000円)以上という地区だが、その経済発展の象徴に埋もれるようにして暮らすのが「コンテナ族」だ。

彼らは内陸から出稼ぎにきた労働者たち。ビルの建設予定地を“拝借”し、コンテナを改造した家屋に住んでいる。

記者はその中の1人、孫(スン)さんに話を聞いた。孫さんは重慶市出身の37歳で、建設現場で働いている。月収はおよそ1000元(約1万3600円)。孫さんの暮らす空き地には合計60人ほどのコンテナ族が住む。大きなコンテナは長さ12m、小さいものは6mで、計13台が“村”を形成している。ベッドを置くと足の踏み場もないものから、キッチンやリビングを備えたものまでさまざまだ。これら“コンテナ住宅”はなんと、雇い主からの支給なのだという。

06年ごろから福州市に出現し始めたというコンテナ族。住んでいる建設用地の工事が始まるとまた別の空地へとコンテナごと移動していく。生活は少々不便ではあるが、毎月の家賃を節約し、貯金したお金でいつか故郷に家を建てることを考えれば、それは耐えるに値するものだという。(翻訳・編集/愛玉)

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