人民網日本語版 2018年1月9日(火) 17時20分
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米ニューヨーク州立大学ビンガムトン校の研究から、睡眠が不足しがちな人は、マイナス思考に陥りやすく、しかも気分転換がうまくできず、イライラや抑うつになりやすい傾向があることが判明した。
米ニューヨーク州立大学ビンガムトン校の研究から、睡眠が不足しがちな人は、マイナス思考に陥りやすく、しかも気分転換がうまくできず、イライラや抑うつになりやすい傾向があることが判明した。この研究報告は、「行動療法・実験精神医学雑誌(Journal of Behavior Therapy and Experimental Psychiatry)」最新号に掲載された。新華網が伝えた。
研究チームは、マイナス思考を繰り返す傾向がある人または睡眠障害を持つ人計52人を実験ボランティアとして集めた。「マイナス思考を繰り返す」とは、悲しみや焦燥、憂鬱な考えにどうしても陥ってしまう行動を指す。研究チームは、実験室で被験者に、武器などのネガティブな画像、自然の美しい背景などのポジティブな画像、住まいの用品などの特にネガティブでもポジティブでもない画像など複数の画像を見せ、彼らの眼球の動きをモニタリングした。その結果、睡眠障害を持つ被験者は、睡眠時間が短かったり、睡眠できないに限らず、ネガティブな画像を眺めている時間がより長い上、それらの画像によって心に生まれるマイナス思考からなかなか抜け出すことができなかった。研究チームは、このような実験結果は、睡眠不足とネガティブな刺激を抑制するのが難しいことの間には関係性があり、ネガティブな刺激は、イライラなどの情緒の乱れを誘発する主要因の一つであるとの結論に至った。
研究チームは、「睡眠不足の人がネガティブな刺激を抑制できない理由については、今のところ明確ではない。おそらく、寝不足によって認知資源が減少するためだと考えられる」としている。(編集KM)
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