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畜産農家が抗生物質を濫用、食肉・卵・乳製品の「安全」が危機に―中国

配信日時:2010年4月12日(月) 17時47分
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12日、食用動物への過剰な抗生物質投与が、食肉などの残留抗生物質が基準値を超えるなどの問題を引き起こし、消費者の健康に影響を及ぼしている。写真はスーパーの肉、卵、乳製品売り場。
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2010年4月12日、食用動物の集約畜産が進むにつれ、感染症の予防がより重要になってきているが、一部の畜産業者は抗生物質を過剰に投与し、食肉などの残留抗生物質が基準値を超えるなどの問題も起こっている。瞭望新聞週刊が伝えた。

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記事によると、基準を超える抗生物質が含まれる食肉を摂取し続けると、抗生物質が体内に蓄積され、各器官の不全を引き起こす可能性があるという。しかし集約畜産の方法をとる多くの畜産農家にとって、家畜の感染症の予防と治療が最も重要なことで、抗生物質の量を制限するのは難しいという。

中国の畜産業の基地と位置づけられている陝西省では、09年末時点での飼育数は豚が1100万匹、牛が240万頭、鶏類が6000万羽となっている。同省のある畜産農家は、「鶏の発病率が20年前と比べてはるかに高くなった」と話す。昨年の正月に3000羽が死に、3万元(約40万円)以上の損失となったという。それを防ぐために大量の抗生物質は必要悪というわけだ。

また、飼料に抗生物質を微量に混ぜて動物に与えると、胃腸内の病原菌を死滅させ抵抗力を強めるだけでなく、脳下垂体を刺激し分泌物の分泌を促し、より効率よく発育させることができるという。経済的利益を最大化するため、一部の畜産農家の間では抗生物質の投与が常態化している実態も浮かび上がった。(翻訳・編集/津野尾)

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