日本人への死刑執行、日本の反応さまざま―中国メディア

Record China    2010年4月6日(火) 13時10分

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6日午前、麻薬密輸罪で死刑判決が確定した日本人死刑囚の刑が中国で執行された。中国で日本人の死刑が執行されたのは72年の国交正常化以来初であり、中国紙は「日本の各方面からは様々な意見が飛び交っている」と伝えている。資料写真。

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2010年4月6日午前9時30分(現地時間)、中国・遼寧省高級人民法院(日本の高裁に相当)は麻薬密輸罪で死刑判決が確定した赤野光信死刑囚に対し、大連市看守所で刑を執行した。中国で日本人の死刑が執行されたのは1972年の国交正常化以来初であり、中国・環球時報は「日本の各方面からは様々な意見が飛び交っている」と伝えている。

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赤野死刑囚は06年9月、覚せい剤約2.5kgの密輸を試み、日本へ向かう際に大連の空港で現地当局に拘束され、昨年4月に死刑が確定した。中国国内にはほかにも、同罪で死刑の確定した日本人が3人いる。その3人についても、中国政府は8日にも刑を執行すると表明している。日本政府はこれらに対し「刑が重すぎる」との立場。鳩山由紀夫首相は6日朝、「日本から見れば残念なこと」と発言している。

中国紙・環球時報は「一般的であるはずの刑事事件が日中間で敏感な話題に発展した」として日本各紙の反応を伝えているが、その反応はおおむね客観的なものだと評価している。

産経新聞は、「量刑が重すぎる」と日本で受け止められている半面「麻薬犯罪は国際的にも重罪」とし、中国のみならず、韓国・タイ・シンガポールなど一部アジア諸国では、麻薬犯罪に対し死刑を適用している現状を紹介している。読売新聞は「中国の内政問題。基本的に日本側が干渉することではない」としながらも、刑事手続きの適正性に疑問の声があると伝え、「中国に対する国民感情が悪化する可能性もある」とした。

なお、ネット上での日本人ユーザーの反応も記事は伝えている。同紙記者の取材によると、「自業自得」「(犯罪への刑罰について)日本も中国に倣うべき」との意見が多数を占めているとしている。(翻訳・編集/愛玉)

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