中国人観光客、10年前の「差別待遇」が今では「上客扱い」―中国紙

Record China    2010年4月6日(火) 11時11分

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5日、10年前は海外で差別的な扱いを受けていた中国人が、今では最高級のもてなしで迎えられるようになったと中国紙が伝えた。写真はロンドンのショッピング街。

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2010年4月5日、10年前は海外で差別的な扱いを受けていた中国人が、今では最高級のもてなしで迎えられるようになったと中国紙・広州日報が伝えた。

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10年前に商談で北欧の某国を訪れた中国人ビジネスマンの蔡(ツァイ)さんは、当時の様子をこう語る。「滞在先のホテルで朝食をとろうとレストランに行くと、1階に案内された。その時は素直に従ったが、後になって2階は全て欧米人で、1階は全て中国人だったことに気付いた」。中国人と一緒に朝食を取るのを嫌う欧米人客にホテル側が配慮したものだと分かり、屈辱を感じた蔡さん。1階と2階は同じ値段にも関わらず、品数は1階の方が断然少ない。責任者を呼んで抗議したが相手にされなかったため、皿を投げ捨てた。そこで、ようやく2階に案内させることに成功したという。

時は流れて、その10年後。蔡さんは夫婦で昨年末、フランス旅行に出掛けた。有名ブランド店に足を踏み入れると、中国語が分かる店員が熱心に店内を案内してくれる。イタリアでも中国人だと分かるや否や、店員が他国の客を放り出してまで飛んできた。「シドニーの空港でも中国語の案内がそこかしこに見られた。現地の人が積極的に中国語で話しかけてきた」と蔡さんは満足げだ。

こうした現状について、広東金融学院工商管理学部の劉偉(リウ・ウェイ)教授は「今はまだ中国人の財布を歓迎しているに過ぎない。外国人が心から中国人を歓待するようになるには、まだ時間が必要だろう」と冷静な見方を示す。劉教授はレストランで大声を出す、TPOをわきまえない服装など中国人の「悪習」を改めなければ、いつまでも「心からの歓待」は受けられないと指摘した。(翻訳・編集/NN)

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