2010年4月1日、中国紙・法制晩報は、金融危機以降、中国の巨額の貿易黒字に各国からの批判が強まる中、中国人が09年に海外旅行で消費した金額はそれを帳消しにし、関係改善に一役買うことになると報じた。

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中国旅游研究院によると、09年に中国人が海外旅行で消費した総額は前年比16％増の420億ドル。一方、外国人が中国旅行で消費した金額は同2．86％減の約397億ドルで、過去30年で初めて中国人が海外で消費した金額を下回った。同研究院は、この差額の23億ドルは中国の巨額の貿易黒字を帳消しにし、貿易相手国との摩擦を和らげる作用をもたらすと指摘している。

同研究院は、中国人の海外旅行者数は10年には延べ5400万人、消費総額は480億ドルに達すると予測。外国人観光客が中国で消費する総額との「差額」も50億ドルに膨らむとの見方を示している。（翻訳・編集/NN）