中国農村部の乳幼児死亡率、都市部の3〜6倍も高い―英メディア

Record China    2010年3月30日(火) 16時12分

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26日、中国農村部の乳幼児死亡率は都市部の3〜6倍だとする研究結果がこのほど英医学誌に掲載された。写真は山東省の農村。

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2010年3月26日、環球網によると、ロイター通信は中国農村部の乳幼児死亡率が都市部の3〜6倍の高さにあると報じた。

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乳幼児死亡率とは生まれた子供が5歳までに死亡する確率を示す。英医学雑誌「The Lancet」最新号は、クロアチアのグローバル・ヘルス・センターのイゴール・ルーダン氏とその研究チームが発表した論文を掲載。同チームが1990年から2008年までの中国の公式データを収集分析した結果、出生児1000人当たりの5歳までの死亡数が1990年の64.6人から2008年には18.5人と、乳幼児死亡率が71%低下したことが分かった。

同論文は「乳幼児死亡率の大幅な低下は中国の社会経済発展によるもの」と評価しながらも、農村部と都市部には前述のように死亡率に大きな格差があることも指摘している。

中国政府は2003年からこうした地域格差を解消する努力を続けていると主張。2009年には今後3年間で1230億ドルを投じて全国民を対象にした医療保険システムを確立するという計画を打ち立てている。中国衛生部の陳竺(チェン・ジュー)部長は「現在、中国には医療保険を受けられない国民が約1億人存在する」と認めたうえで、「来年にはすべての国民が医療保険制度に加入していると期待している」と語った。(翻訳・編集/本郷)

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