「再び米国時代」「米中関係が主軸に」今後10年の6大トレンド―米誌

Record China    2010年3月25日(木) 16時1分

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22日発売号の米誌・タイムは、今後10年間の10大トレンド予測を特集。広州日報は、そのうち世界的に重要な影響力を持つと思われる6つのトレンドを紹介した。写真はテレビを購入する中国・四川省の農民。

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2010年3月3月22日発売号の米誌・タイムは、今後10年間の10大トレンド予測(10 Ideas for the Next 10 Years)を特集した。広州日報は、そのうち世界的に重要な影響力を持つと思われる6つのトレンドを紹介した。以下はその要約。

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■今後10年間は依然として「米国の時代」

21世紀の最初の10年、米国は内政や外交で様々な困難に直面し、金融危機の発生源となるなど「威信」は大きく揺らいだ。しかし、今後10年間で世界の米国化はより顕在化し、文化統治の地位をさらに強めるだろう。目下の米国内で起こっている米国の実力低下論やそれに伴う焦燥感は、米国の競争力の強みの1つである。国家に対する焦燥感や警戒は、米国民が「米国の時代」を確保するための最善の方法である。

■米・中は欠くことのできない「2大軸」

米中関係は米ソ関係のような敵対関係にはならず、欠くことのできない「軸」となって世界を牽引する。これは20世紀における米英の同盟関係を踏襲するものではなく、かつて無い、独特な、時勢と共に進化するような関係になる。

■権威の失墜と再構築

21世紀の最初の10年で、国会、GM(ゼネラルモーターズ)、ウォール街、プロ野球メジャーリーグ(MLB)、主要メディアなどでいずれも腐敗が起きたり、競争力を失ったりした。その最大の原因は上層部らの失敗にある。今後10年では、より信頼性の高い民主的権威が構築されるだろう。

■テレビが世界を救う

世はまさにインターネット時代のような感がある。しかし、世界の多くの貧困地域にとっては、テレビこそが多くの家庭が所有を望む「贅沢品」。また、テレビによって最も影響を受けるのは女性の生活である。調査によると、インドのある村ではテレビの普及以降、夫の妻に対する家庭内暴力や生まれる子供の性差別などへの批判が高まり、また識字率も上昇したという。

■ブロードバンドの普及と加速

米国政府はブロードバンドネットワークが電話やテレビをすでに追い越し、米国で最も重要な通信媒体と見なしている。米国政府は長期的な目標として、2020年までに一般家庭1億戸に100Mbpsのブロードバンドを、学校や政府施設のある区域には1Gbpsのブロードバンドを敷設する計画を立てている。

■真の科学技術革命の欠落

現在の我々の生活は、技術革新がかつて無いスピードで進んでいるかのように思えるが、実際には技術革新停滞の時代に属している。携帯電話、コンピューター、自動車などは、いずれも基礎的な技術が何十年も前に発明されたものであり、その後はこれを発展させ改良を加えたに過ぎない。そして、これが発明されてから日常生活や社会を変えるまでには相当な時間を要している。従って、たとえ今すぐナノテクノロジーやバイオ技術が大幅な進歩を遂げたとしても、実用化されるまでには何十年も必要になるだろう。(翻訳・編集/HA)

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