中国の急激な経済成長、各地に深刻な水不足もたらす=水争い絶えず―米紙

Record China    2010年3月23日(火) 11時26分

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21日、米紙ワシントン・ポストはこのほど、「経済繁栄が中国に深刻な水不足をもたらした」と題した記事を掲載、経済発展は人々の暮らしを豊かにした半面、慢性的な水不足を引き起こしたと指摘した。資料写真。

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2010年3月21日、環球時報によると、16日付の米紙ワシントン・ポストは「経済繁栄が中国に深刻な水不足をもたらした」と題した記事を掲載。経済発展は中国の人々の暮らしを豊かにした半面、慢性的な水不足を引き起こしたと指摘した。

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中国の水不足は自国の経済的成功によってもたらされた。経済が発展すれば水を大量消費する工場も増える。大都市は拡大を続け、そこに住む人々の飲用水や風呂水などの生活用水の需要も増大し、同時に生活排水も増える。食事が贅沢になるにつれ、大量の食材が必要となり、その家畜や野菜を育てるにも水が必要だ。人々が豊かになれば娯楽活動も盛んになる。今や北京市とその周辺には100か所以上のゴルフ場と12か所の人工スキー場が存在する。

その結果、貴重な水資源をめぐってあちこちで争いが起きている。河川の上流地域と下流地域の人々が争い、農民と工場が争い、環境保護派と経済重視派が常に争っている状況だ。

中国の環境問題専門家、馬俊(マー・ジュン)氏は「中国は水不足と汚染という2つの問題に直面している」と語り、「今の不十分な灌漑方法では、干ばつが発生すれば農地に達する前にほとんどの水が蒸発してしまう。灌漑技術を改善するだけで、現在使用されている水の3分の1を節約することができる」と主張。水資源の汚染についても「中央政府は新たに数百の汚水処理場を建設したが、水がきれいになったところを我々はまだ見ていない。それは地方政府が運転資金を出し惜しみしているせいで汚水処理場が正常に稼働していないからだ」と話している。(翻訳・編集/本郷)

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