<在日中国人のブログ>「世界の工場」中国に対する日本人ビジネスマンの評価

Record China    2010年3月22日(月) 12時7分

拡大

20日、孔子の第75代直系子孫で日中関係評論家の孔健氏は、中国滞在中のある日本人ビジネスマンが記した「世界の工場・中国に対する評価」を自身のブログサイトで中国の読者に紹介した。写真は広州ホンダの増城工場。

(1 / 8 枚)

2010年3月20日、孔子の第75代直系子孫で日中関係評論家の孔健(こう・けん)氏は、中国滞在中のある日本人ビジネスマンが記した「世界の工場・中国に対する評価」を自身のブログサイトで中国の読者に紹介した。

その他の写真

筆者は典型的な「エコノミックアニマル」と呼ばれる日本人ビジネスマン。中国滞在は6年以上、計5都市での生活経験がある。大学で中国語を学んだことがあり、ヒアリングは出来るが会話は苦手。中国は、生産能力は格段に進歩したものの、名実ともに「世界の工場」となるにはまだ長い道のりが必要だと指摘。その理由を以下の5つにまとめている。

1、低賃金で長時間劣悪な環境で働かせる「スウェットショップ」ばかり。日本人を働き者のアリに例える人がいるが、中国人の我慢強さには遠く及ばない。「世界の工場」は中国人の血と汗によって支えられているのが現状だ。

2、熟練労働者が非常に少ない。大部分の工場は長期計画を立てておらず、出稼ぎ農民を細切れに使うだけ。これでは技術は育たない。

3、工場の規模が小さすぎる。日本の基準でいえば工場ではなく「作業場」だ。同じ製品を扱う工場が無数に存在するが、これではコスト高を招くだけ。その分、開発費に充てたほうが良い。

4、技術レベルが低すぎる。世界に名の知れた企業はどこも開発から生産、販売、アフターサービスまで一貫しているが、中国の工場は基本的に他人の模造やOEM(受託製造)のみ。自主開発製品はまだ非常に少ない。

5、組織管理能力が低い。個人的な見解だが、中国は管理者が圧倒的に不足している。無能で低人格な人間ばかりが上層部にのさばっているため、真に優秀な管理者が育たなくなっている。また、工場の数は果てしなく多いが、自分たちでプラントを建設できるところは少ない。大部分の設備は海外から導入したものだ。(翻訳・編集/NN)

●孔健(こう・けん)

孔子の直系第75代目の子孫で、孔子研究家、日中関係評論家。山東大学日本語学科を卒業、1985年に来日。96年、チャイニーズドラゴン新聞を創刊。NPO法人日中経済貿易促進協会理事長などさまざまな日中関連の機関で代表を務める。「日本人は永遠に中国人を理解できない」「日本との戦争は避けられない」など著書多数。

※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携