校内暴力や盗難事件を密告!全クラスに「子どもスパイ」配備へ―雲南省昆明市

Record China    2010年3月21日(日) 0時6分

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2010年3月、雲南省昆明市政府は小中高校に「子どもスパイ」を配備し、校内暴力や不良学生に関する情報を収集すると発表した。19日付新京報は、昆明市の施策は非合法であり、校内に新たな「暴力」をもたらす可能性があると批判した。写真は昆明市の小学校。

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2010年3月、雲南省昆明市政府は小中高校に「子どもスパイ」を配備し、校内暴力や不良学生、学校周辺の交通秩序などに関する情報を収集すると発表した。19日付新京報は、昆明市の施策は非合法であり、校内に新たな「暴力」をもたらす可能性があると批判した。

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17日付法制日報によると、昆明市でこのほど、市内の全小中高校の担任教員に各クラス2〜3人の「治安子ども情報員」を選抜することが命じられた。子ども情報員は校内暴力、盗難事件、携帯サイト・メールのわいせつコンテンツ閲覧、学校周辺の交通情報、不良グループの活動などの情報を収集し、警察や政府教育部門が校内情勢を把握するのに役立てるという。

「未成年保護法」第5条及び第38条には、いかなる個人、組織も未成年を危険な仕事に従事させる権利を持たないと規定されている。「治安子ども情報員」はこの法律に反したもので、密告された不良グループが報復した時に誰が責任を負うのかなどの問題もある。

また、「治安子ども情報員」がいることで、クラスは不満や恨み、猜疑心が満ちあふれることになる。これでは子どもたちの成長にとっては間違いなくマイナスになるのではないか。健全な人格を持った子どもを密告者に育てあげてしまうのではないか。校内暴力に立ち向かうための「子ども情報員」は別種の「暴力」として機能することになるだろうと記事は指摘した。(翻訳・編集/KT)

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