<在日中国人のブログ>日本人はなぜ小中学校で「論語」を教えるのか?

Record China    2010年3月18日(木) 12時26分

拡大

17日、孔子の第75代直系子孫で日中関係評論家の孔健氏は「日本の小中学校はなぜ『論語』を教科書に取り入れるのか?」と題したブログ記事を発表した。写真は08年12月、江西省徳興市内の小学校で行われた小学生500人が集団で「論語」を読み上げるイベント。

(1 / 4 枚)

2010年3月17日、孔子の第75代直系子孫で日中関係評論家の孔健(こう・けん)氏は、「日本の小中学校はなぜ『論語』を教科書に取り入れるのか?」と題した記事を中国のブログサイトに発表した。以下はその概略。

その他の写真

まもなく新学期が始まるこの時期になり、突然多くの取材オファーを受けるようになった。孔子の「論語」を採用する日本の小中学校が増えていることについて、感想を語ってほしいというものだ。不況真っ只中の日本で、なぜ「論語」ブームが起きているのか?

昨年夏、全国の中学生を対象に行われた「論語」の知識を競うコンテストに審査員として参加した。日本列島はこの1年、まるで取りつかれたような「論語」ブームだ。書店には「論語」関係の本が山積みされ、「論語」を学ぶクラスも各地で続々と開講している。「論語検定」を毎年主催するという民間団体も現れた。

少し前に日本最古の儒教学校の招きを受け、「論語」と日本人について講演した。その後、近くの小学校を訪問したが、1年生が流暢に「論語」を素読する姿に感動した。3年生は、「徳は孤ならず、必ず隣あり」の一段を勉強していた。「中庸」の説明では「宥坐の器(ゆうざのき)」に先生が実際に水を注ぎ、「空の状態では傾いているが、水が適量になると水平となり、入れすぎるとひっくり返って水が溢れてしまう」様子を子供たちに見せていた。

栃木県の足利学校は日本最古の学校として知られており、孔子との縁も深い。1532年〜1554年の最盛期には3000人以上の生徒を抱えていたという。同行の儒商塾の宮尾俊輔先生は、「儒教の教えは中国から日本に伝わり、日本人の思想に大きな影響を与えた」と言っていた。特に江戸時代は幕府によって封建支配のための思想として採用されたという。第2次大戦の頃になると儒教の影響は若干衰えたが、それでも日本人の日常生活に「論語」は深く根付いている。会話の中で「論語」を引用する日本人も多い。

小野晋也前文部科学省副大臣は「『論語』は人生最良の教科書だ」として、小中学生に「論語」を学ばせ、日本の若い世代を孔子の弟子にすべきだと言っていた。私も来日して20年以上経つが、孔子の教えは確かに日本人に深い影響を与えていると実感する。日本人は「論語」を通じて、自らの道徳観を養って来たのだ。(翻訳・編集/NN)

●孔健(こう・けん)

孔子の直系第75代目の子孫で、孔子研究家、日中関係評論家。山東大学日本語学科を卒業、1985年に来日。96年、チャイニーズドラゴン新聞を創刊。NPO法人日中経済貿易促進協会理事長などさまざまな日中関連の機関で代表を務める。「日本人は永遠に中国人を理解できない」「日本との戦争は避けられない」など著書多数。

※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携