日本のイルカ漁描いたアカデミー賞受賞作「ザ・コーヴ」、特別上映される―中国

Record China    2010年3月15日(月) 11時22分

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3月13〜14日、日本のイルカ漁をテーマにした第82回米アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞受賞作品「ザ・コーヴ」が、中国の上海市と北京市で上映された。写真は北京市の水族館・北京海洋館のイルカ。

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2010年3月13〜14日、日本のイルカ漁をテーマにした第82回米アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞受賞作品「ザ・コーヴ」が、中国の上海市と北京市で上映された。東方早報の報道。

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「ザ・コーヴ」は、イルカの訓練士であり保護家でもあるリック・オバリー氏をナビゲーターとし、和歌山県太地町を舞台に、イルカ漁の実態を記録した作品。捕獲されたイルカが世界の水族館に売却されるビジネスの実態や、時に食用とされること、クジラ肉と偽って販売される事実などを描いている。

雑誌・外灘画報が上海市で主催した「2010年度中国生態英雄授賞式・エコロジーリーダーサミット」に同作を引っ提げて出席した同作共同プロデューサーのチャールズ・ハンブルトン氏は、今回の受賞について「ほんとうに喜ばしいのはオスカー獲得そのものではない。受賞によって、世界がイルカ漁問題に関心を向けることが重要だ。アカデミー賞授賞式は日本においても高い視聴率を誇る番組。日本政府がこれまで隠匿してきたこの問題を、日本の国民は授賞式を視聴することによって知ることとなったのだ」とコメントした。さらに、「中国は海洋生物保護に積極的。今回の上映によって、中国側も国際捕鯨委員会(IWC)に同じ悲劇を繰り返さないよう働きかけてもらいたい」と訴えた。

同作は今夏、日本でも公開される。これについてハンブルトン氏は「われわれは誰と敵対するつもりもなく、日本政府を糾弾するつもりでもない。ただ、ひとつの事実を伝えたいだけだ」とし、日本でも作品が受け入れられることを信じていると自信を見せた。(翻訳・編集/愛玉)

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