2010年3月14日、温家宝（ウェン・ジアバオ）首相は北京市の人民大会堂で、全国人民代表大会で開催された記者会見に出席。中国経済は比較的高水準な成長の維持、構造調整、インフレ予期のコントロールの3点を実現する必要があると言明した。14日、人民網が伝えた。

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記者会見では新華社記者が経済の先行きに関して質問。一部で世界経済・中国経済には二番底のリスクがあると懸念されているとして、温首相の見解を問うた。

温首相は世界経済は回復傾向にあるとしつつも、一部主要国での失業率高止まり、一部の国での国債危機、金融及び財政のリスク、不安定な為替レート及び大口商品価格、インフレ予期の高まりなどの主要な問題は完全には解決されていないと指摘した。

中国経済もまた世界経済から離れることはできず、多くの企業は経営状況が回復したとはいえ、根本的に好転したわけではなく政策的支援に依存している状態だと分析している。また、国際金融危機は中国経済にとって経済構造と成長モデルに対する衝撃であり、短期的に解決しうる問題ではないとも指摘した。

それだけに中国は成長モデルの転換と構造調整を重視し、経済成長の不均衡かつ協調を欠き、継続性に乏しいという問題を改革しなければならないと発言。そのためには比較的高水準な成長、構造調整、インフレ予期のコントロールの3点を実現する必要があると言明した。（翻訳・編集/KT）