20%の住民が70%の富を独占、経済格差が鮮明に―マカオ

Record China    2010年3月15日(月) 15時32分

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14日、マカオの住民20%が70%の富を独占している一方、多くの労働者世帯では収入の半分以上が住宅ローンの返済に消え、物価の上昇や医療費の高騰などにより生活が困難になっていると伝えた。写真はマカオのヴェネチアン・マカオリゾートホテル。

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2010年3月14日、マカオ紙・マカオ日報は、マカオの住民20%が70%の富を独占している一方、多くの労働者世帯では収入の半分以上が住宅ローンの返済に消え、物価の上昇や医療費の高騰などにより生活が困難になっていると伝えた。中国新聞網の報道。

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記事によると、マカオの急速な経済発展により、マカオ住民の1人当たりの所得は増え続けているが、低所得層の収入は増加しないまま経済格差がより大きくなっている。住民の20〜30%の平均所得は最低生活費をわずかに上回る程度だという。

09年の世帯あたりの平均所得は1万6000元(約21万3000円)で、70平方メートル(2LDK)の住宅価格は133万元(約1770万円)。頭金10%のローンを組んだとして、利率4%で20年間返済し続けた場合、毎月の返済額は7253元(約10万円)で世帯所得の45%を占める計算になる。

所得分配の格差をはかるジニー係数は5年前の0.44から0.38に改善しているが、これは申告された所得額から出された数字だ。多くの人が実際の所得額より少なく申告していることを考慮すると、経済格差はさらに深刻なはずだと同記事は指摘した。(翻訳・編集/津野尾)

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