メコン川異常渇水の中国原因説に反論、流域諸国をダム視察に招待―中国

Record China    2010年3月13日(土) 12時0分

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10日、タイ紙は「中国はメコン川流域諸国を景洪ダムの視察に招待した」と題した記事を掲載。メコン川の異常渇水は中国のダムが原因ではないことを中国がアピールしようとしていると報じた。写真はメコン川。

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2010年3月10日、タイ紙バンコク・ポストは、「中国はメコン川流域諸国を景洪ダムの視察に招待した」と題した記事を掲載した。11日付で環球時報が伝えた。

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メコン川は現在、水位が異常に下がっており、流域に深刻な被害をもたらしている。原因は中国が上流に建設したダムだとして反発が強まる中、中国は流域諸国を雲南省・景洪ダムの視察に招待した。ダムが原因でないことをアピールするのが狙いだ。

タイ水利当局の主任によれば、景洪ダムは中国がメコン川に建設した4つのダムのうちの1つ。中国は今年初めにカンボジア、ラオス、ベトナム、タイの4か国代表を同ダムの視察に招待したが、寒波のため今月初めに延期されていた。

タイ当局側は中国側からの招待について、「流域諸国と中国が双方の協力体制について話し合う良い機会。重要な一歩だ」との見方を示している。上記4か国で形成するメコン河委員会(MRC)は、ここ数年の洪水や今年の異常渇水はすべて中国のダムが原因だとしている。

一方、中国側はダム原因説に強く反論。中国外交部の胡正躍(フー・ジョンヤオ)部長助理は8日、タイのアピシット首相に「中国のダムが原因であるはずがない」との見解を伝えた。在タイ中国大使館も近く記者会見を開き、中国のダムがメコン川にもたらす影響について説明する予定だという。(翻訳・編集/NN)

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