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小さな本や紙片に、毛筆で小さな文字をたくさん書くことができる李永輝さん。自作のさまざまな素晴らしい作品を見せてくれた。
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2006年11月20 日、福建(ふっけん)省厦門(あもい)市に住む李永輝(リーヨンフイ)さんが、20年以上前に監獄で書いた「人民への奉仕」という小さな本を、レコードチャイナのカメラマンに見せてくれた。この本は全体の大きさが手の平ほどしかなく、普通の毛筆を使って1平方センチメートルあたり100以上の漢字が書かれている。つまり漢字の1つ1つは、1平方ミリメートル以下という、非常に小さなものなのだ。このような技法は「毛筆微書」と呼ばれ、中国で始められたものだという。
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李さんはその素朴な家で、カメラマンにもう1つの傑作を見せてくれた。それは普通の扇子の紙に2万字以上もある「唐詩三百首」を書いたもので、200倍の凸レンズでないとはっきりと見えないほど、細かい字がぎっしりと並んでいる。
李さんは現在68歳。文化大革命の時期に10年の監獄暮らしを経験したが、毎日習字をしたり、書物を書き写したりして時間をつぶしていた。紙を買う金がなかったため、大きな字を書いた後の隙間に小さな字を書くことにしたという。そのため文字はだんだん小さくなり、この卓越した技能を身に付けたというわけだ。
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