<大卒者の就職難>「両親の生年月日を知らず不採用」たった1つの質問で就職が不意に―湖北省武漢市

Record China    2010年3月10日(水) 7時13分

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7日、大学新卒者の就職状況の厳しい状態が続く中国で、湖北省武漢市のある大学4年生が、面接の最終段階で両親の生年月日が答えられなかったため不採用となったという。写真は6日に湖北省武漢市で行われた就職フェア。

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2010年3月7日、大学新卒者の就職状況の厳しい状態が続く中国。湖北省武漢市のある大学4年生は、面接の最終段階で両親の生年月日が答えられなかったために不採用となったという。長江商報が伝えた。

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記事によると、武漢市では今月6日、287社が参加する大規模な求人説明会が開催された。目下の中国では、多くの求人募集条件は就業経験の有無が最優先されるため、大学卒業予定者が求人対象となる機会は多くない。しかし今回の求人説明会では、求人案件1万5000件のうち約70%が大学新卒者にも開放されたため、説明会への参加者は2万人を超える大盛況となった。

湖北師範学院国文科4年生の徐軍(シュー・ジュン)くんも意気込んで参加した学生の1人。徐くんはあるメディア系企業に応募した。担当者は彼の履歴書を見て非常に興味を持った様子、さらに徐くんは面接で次々繰り出される質問に如才なく答えた。しかし最後に、「父親の誕生日は?」という予想もしなかった質問に詰まってしまった。担当者は続けて「では、母親の誕生日は?」と質問し、徐くんは再び答えられなかった。担当者は「あなたの専門知識はすばらしいが、自分の両親の生年月日さえ答えられないようでは、企業で気配りしながら仕事をすることは難しいでしょう」と結論づけ、徐くんは最終的に不合格となってしまった。

徐くんは江西省の農村出身。「実家のある農村には“誕生日”という概念が無く、自分自身もこれまで一度も誕生日を祝ったことが無かった」と話し、さっそく両親に電話して誕生日を確認したという。

大学新卒者の厳しい就職状況に関し、湖北省人材センターの魯文艶(ルー・ウエンイエン)副主任は「新卒者に対しては、給料や待遇の高望みはすべきでは無く、まずは就職をして職歴をつけ、その後に仕事の選択を考えるように勧めている」と語っている。(翻訳・編集/HA)

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