<在日中国人のブログ>日本人は中国の台頭をどう見ているのか?

Record China    2010年3月5日(金) 22時9分

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4日、孔子の第75代直系子孫で日中関係評論家の孔健氏は、「日本人は中国の台頭と中国人をどう見ているのか?」と題した記事を中国のブログサイトに発表した。写真は遼寧省瀋陽市。世界の有名ブランドが軒を連ねる。

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2010年3月4日、孔子の第75代直系子孫で日中関係評論家の孔健(こう・けん)氏は、「日本人は中国の台頭と中国人をどう見ているのか?」と題した記事を中国のブログサイトに発表した。以下はその概略。

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小泉純一郎元首相の靖国参拝が中国人の感情を著しく傷つけ、一時は冷え切った日中関係だったが、福田康夫安倍晋三両元首相の尽力を経て、鳩山由紀夫首相の誕生により一気に友好ムードが高まった。日本人の中国を見る目も変わり、少し前に「週刊チャイニーズドラゴン」(訳者注:孔氏が編集主幹を務める)が実施した電話アンケートでは、日本人読者の90%が「中国の強大化が日本経済の復興を助ける」、81%が「中国は5年以内に世界最強国になる」と答えた。

日本メディアの中国への関心度も高まり、どんなニュースでもまずは中国の態度や反応を報道する。例えば昨年、米国籍の女性記者2人が北朝鮮で拘束された事件は日本国内でも大きな関心を集めたが、各報道機関はどこも「中国の出方」に注目した。また、新たな首相が誕生すると真っ先に聞かれるのが、「靖国に参拝するかどうか」だ。今や多くの日本人が中国の台頭を最大の商機ととらえ、中国と仲良くしたがっている。

日本人は過去自らを「アジアのゴミの山に誕生した摩天楼」と位置づけ、「脱亜入欧」を掲げて「悪い隣人」と距離を置いた。だが、それから数十年。日本人の朝食はいまだにパンと牛乳ではなくご飯とみそ汁だ。日本文化の源流は中国文化。だが、日本人は中国文化への敬慕や同文同種としての親近感は抱いているものの、一部の中国人のいい加減で不衛生な部分を強く軽蔑している。

日本人は中国の台頭を目の当たりにし、自らの発展のためには喜ばしいと思う反面、「昔の仕返し」が怖いため、内心では散り散りバラバラになる方が良いかもしれないと思っている。実は何とも複雑な心情を抱えているのだ。昔は中国を見下ろしていた日本だが、今は中国の台頭を実感している。そのため、どんな些細なことでも中国人の反応が気になるようだ。(翻訳・編集/NN)

●孔健(こう・けん)

孔子の直系第75代目の子孫で、孔子研究家、日中関係評論家。山東大学日本語学科を卒業、1985年に来日。96年、チャイニーズドラゴン新聞を創刊。NPO法人日中経済貿易促進協会理事長などさまざまな日中関連の機関で代表を務める。「日本人は永遠に中国人を理解できない」「日本との戦争は避けられない」など著書多数。

※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。

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