「盲目の子の心に虹を」盲学校を作ったドイツ人夫婦(下)―チベットラサ市

Record China    2006年11月25日(土) 15時21分

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ドイツ人のサブリエ・テンバーケンさんと夫のパウルさんが創設した、盲学校の集合写真。サブリエさんの向かって左隣には、資金面で学校を支えてくれている王石さんが、カメラを手に座っている。

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ドイツ人のサブリエ・テンバーケンさんが、夫のパウルさんと共にチベットのラサ市で創立した盲学校に、危機が訪れた。2人の努力と私財だけでは、資金が足りず経営を続けることが難しかったのだ。学校の存続が絶望的とも思える苦悶の日が続いたが、そんな彼らにある日、幸運な出会いが訪れた。

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2002年の初めごろ、中国を代表する不動産ディベロッパーといわれる「万科企業集団」のトップ、かつ登山家でもある王石(ワンシー)氏がチベットで登山を行った。その際に、サブリエさんとその夫が、ラサで経営する学校のことを知り、見学に訪れた。

サブリエさんらの活動を見て感動した王氏は、その後毎年この盲学校に寄付金を贈るようになった。さらに彼の呼びかけに応じた多くの企業や人々が、現在さまざまな方法でこの盲学校を応援しているという。

2006年11月25〜30日に広東(かんとん)省深セン市のヤーツァン芸術館で行われる予定の「愛・光明」と題した写真展には、チベットと深セン市の文化人たちがこの盲学校を訪れて撮影した作品が展示される。彼らは自分のカメラで一枚一枚撮影を行い、見るものを感動させるありのままの情景を記録して、より多くの人にこの盲学校について伝えようとしている。この展覧会でサブリエさんたちを知り、その活動を援助しようという人々が、これでさらに多く現れることを、レコードチャイナのカメラマンも祈っている。

なお、サブリエ・テンバーケンさんがチベットでの奮闘を記した本は日本語にも翻訳され、2001年に「わが道はチベットに通ず」(平井吉夫訳・風雲舎)というタイトルで出版されている。

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