「盲目の子の心に虹を」盲学校を作ったドイツ人夫婦(中)―チベットラサ市

Record China    2006年11月25日(土) 13時37分

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サブリエさんは夫とともに、ラサ市に盲学校を創立したが、資金難で経営の危機に直面した。写真は盲学校の安全を守ってくれる、唯一の存在であるイヌ。お昼寝の邪魔をしないようにと、生徒たちは皆静かに歩くという。

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1997年の夏、チベットを訪れたドイツ人のサブリエ・テンバーケンさんは、ここで目の見えない子どもたちが、十分な医療や教育を受けられない現状を知り、チベットに残る決心をした。彼女も盲目であるが、母国とチベットの盲目の子どもたちの暮らしが、あまりにも違うことにショックを受けたのだ。なんとかして目が見えず、希望を持てない子どもを救い、自立への道を開いてやりたかった。

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サブリエさんは、夫のパウルさんと共にラサで盲学校を創立した。2人は自分たちの財産全てを投げ打ち、心力を尽くして目の見えない子どもたちに生計を立てる技術と知識を教えている。同時に彼らは子どもたちが、大きな夢を抱くための精神的な助力も惜しまない。心の中の虹は、現実の虹よりも美しいものだと教えているのだ。

しかし彼らだけの力では限界があり、特に資金が足りなくなって、盲学校は経営の危機に直面した。

「私たちの盲学校がなくなったら、明るい笑顔を見せるようになった子どもたちは、一体どうなるのだろう・・。またもとの、暗く寂しい暮らしに戻って、未来への希望を失ったまま生きなくてはならなくなる」。サブリエさんたちに苦悶の日が続いた。

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