中国の大学入試で増える「国語免除」、文化継承に大きな危機―SP華字紙

Record China    2010年3月3日(水) 18時32分

拡大

2日、シンガポール華字紙は「中国の大学入試から『国語』がなくなることを懸念する」と題した記事を掲載した。写真は漢字の練習をする南京の小学生。

(1 / 3 枚)

2010年3月2日、シンガポール華字紙・聯合早報は、「中国の大学入試から『国語』がなくなることを懸念する」と題した記事を掲載した。中国新聞網が伝えた。以下はその概略。

その他の写真

海外では中国文化や中国語を教える孔子学院がブームとなっているが、これとは裏腹に中国では大学入試で中国語が免除される傾向が進んでいる。上海の有名大学では6校中4校で理系の学生は中国語が免除されたが、こうした傾向に対し、中国国内では「英語を重視する代わりに肝心の中国語を軽視することになっている」と懸念する声が起きている。

中国の大学入試で中国語が免除されるのは、中国人学生の中国語能力が高すぎるためではない。反対に最近の若者の中国語力はどんどん低下しており、漢字の書き間違いも多い。それに中国文学・語学専攻は就職率が悪いため、希望者も多くない。就職に有利な英語を希望する学生が圧倒的だ。

中国語を学ぶことは中国文化を理解する大事な入口。これを軽視することは、中国文化の継承に重大な損失を与えることになる。せっかくの孔子学院もこのままでは教師不足に陥るだろう。大学が中国語の試験を免除すれば、学生は中国語の勉強をしなくなる。中国語と中国文化の未来はどうなるのだろうか。(翻訳・編集/NN)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携