<日本人が見た中国>サッカー対日本戦、中継放送を予告なく中止〜事後説明もなし

Record China    2010年2月10日(水) 17時54分

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6日、サッカー日本代表と中国代表の試合が行われた。中国でも国営TV局で中継されることになっていたこの試合、何の予告もなく放映が中止されてしまった。その理由も不明のままである。写真は中国代表チーム(1月31日撮影)。

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2010年2月6日、サッカー日本代表と中国代表の試合が行われた。国際試合とあって、この試合は中国でも国営TV局のCCTV(中国中央電視台)で中継されることになっていた。中国で暮らし、普段、日本代表の試合を見ることができない私はこの日を心待ちにしていた。しかし…。

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キックオフの時間は中国時間の6時15分。CCTVでは当初、6時5分から中継が行われる予定であった。そのため、私は6時10分ほど前からテレビの前にスタンバイし、試合中継前のスポーツニュースを見ていた。

6時5分になった。いよいよ中継が始まると胸を躍らせていたが、スポーツニュースは終わる気配がない。「あれ?」と思ったが、放送時間がずれるのはよくあることなのだろうと思い、気に留めないでいた。

6時15分。キックオフの時間である。もう始まってもいいだろうと思ったが、テレビ画面上では依然として、笑顔のキャスターがバレーボールのニュースを伝えていた。「あれ、サッカーの放送は?」このときばかりは、焦りを隠さずにはいられなかった。もうすでに試合は始まっているのだ。

キャスターが何も言及せずに淡々とニュースを続けるので、私は自分が放送時間を勘違いしたのではないかと思い、CCTVの番組表をもう一度見てみた。しかし、6時からの放送予定には、やはり「サッカー東アジア選手権 日本代表対中国代表」と書いてあった。

6時半。スポーツニュースが終わった。「お、もしかしたら、始まるんじゃないか?」と一気に期待が高まったが、その期待は10秒で砕かれた。テレビの画面に映し出されたのは、「精彩F1」という文字。始まったのはサッカーではなく、F-1のニュースであった。

結局その日、サッカーが放送されることはなかった。サッカーが放送されるはずだった時間帯は、F-1のニュースと「城市之間」というスポーツゲーム番組が放送されたのであった。

今回、なぜ放送されなかったかについて、公式的な発表はされていない。各メディアは、最近発覚したサッカー八百長問題が関係しているのではないかと伝えているが、真実は定かではない。

別に放送しなかった理由は発表しなくてもいい。しかし、放送しないからにはせめてキックオフの時間前後に、「本日の中継は中止になりました」くらいは伝えてほしかった。それが、中継を楽しみにしていた視聴者に対するテレビ局側の最低限の礼儀だと思うのだが…。(男性/25歳/中国在住3年/IT関係)

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