中国産アニメはディズニーに勝てない、パクリアニメの横行で政府支援策も裏目に―香港メディア

Record China    2010年2月10日(水) 11時34分

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7日、中国政府は国産アニメの発展と保護のために税制上の優遇策などを実施しているが、その結果海外の人気アニメを模倣しただけの粗悪な作品が横行。写真は大ヒットしている中国アニメ「喜羊羊と灰太狼」シリーズ。

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2010年2月8日、環球時報によると、7日付の香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは、上海ディズニーランドの建設決定で人々が浮かれている裏で中国産アニメが危機的状況にあると伝えた。

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70年前にアジア初のアニメーション映画が作られた上海市。その都市にディズニーランドが建設されるのは、ある意味皮肉なことだ。中国にはかつて素晴らしい漫画やアニメが存在していたが、今や子供たちをひきつけるのは中国産アニメのヒーローよりもディズニーキャラクターや日本の特撮ヒーローだ。これを文化的危機とみた中国政府は、国産アニメを庇護するため税制上の優遇措置などを設定。これが裏目に出たのか、実際には海外の人気アニメを模倣した粗悪アニメ、いわゆる「パクリ」や「盗作」が横行。中国のアニメ産業と政府に打撃を与える結果となった。

さらに、中国本土のテレビ業界活性化にともない、1980年ごろから大量の外国アニメが中国に流入。2005年のある調査によると、中国アニメ産業市場の年間売り上げ180億元(約2340億円)のうち中国産アニメが占める割合はわずか10%だった。中国文化部の欧陽堅(オウヤン・ジエン)副部長は昨年、「国内のアニメ制作会社の90%が多額の負債を抱えている」とまで発言している。

政府の肝いりで上海文広伝媒集団(SMG)が制作した中国人気No.1アニメ「喜羊羊与灰太狼(シーヤンヤンとホイタイラン:勇敢な子羊とマヌケな狼の物語)」の続編が先月公開されたが、同作品の興行収入を確保するため政府は全国の国営映画館に上映期間延長を指示。それでも2008年に公開された米映画「カンフーパンダ」の半分の興行成績でしかなかった。(翻訳・編集/本郷)

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