悲運のブタ、228匹事故で丸焦げ―遼寧省新民市

Record China    2006年11月21日(火) 16時39分

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霧深い深夜の輸送路で起きた不運な事故により、228匹のブタが焼死。焼け焦げたブタたちはさらに焼却処分となり、食卓に上って人の口に入ることはなかった。

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2006年11月20日の午前3時、中国東北部を東から西へ向かう輸送路は、深い霧に覆われ視界が悪い中、1台の大型貨物車が272匹のブタをすし詰め状態に満載させて走っていた。

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車が遼寧(りょうねい)省新民(シェンミン)市へさしかかった時、運転手の前に1台の貨物トラックが、霧の中から突然現れた。その瞬間2台は激突、大破した車から漏れ出したディーゼルオイルにたちまち引火して、烈火のごとく燃え広がった。間一髪、双方の運転席から人は脱出できたのだが、火の手が回った荷台のブタたちはショックで泣き叫び、しかし運転手らはなす術がなくパニックに陥った。相手の貨物トラックに満載だったインスタントラーメンにも燃え広がり、火はみるみるうちに2台の車を包み込んだ。

20分後、駆けつけた市消防隊の必死の消火活動により、車は鎮火された。夜が明けると、焼け跡から2台の貨物車の骨格があらわとなったが、大型貨物車の272匹のブタのうち、奇跡的に44匹は自力で逃げ出して無事だったという。荷主の李(リー)さんは、無事とはいえ傷モノになった彼らを引き取ってくれる業者はいないかと、1匹600元(約7800円)の安価で売り渡せるよう、その場で手配をして新たに輸送用トラックを調達した。それにしても、焼け焦げた228匹のブタと散乱した大量のインスタントラーメンが残る現場の光景は実に凄惨だ。

正午に動物防疫所の係員が駆けつけ、山積みになったブタの死骸の処理を協議した結果、現場から1km離れた場所に穴を掘り、そこで焦げたブタを再度焼却し、埋めるという処分をとることになった。ブタたちはどのみち食用として命を絶たれる運命だったが、同じ天へ召されるにしても、これはあまりにも悲運な道となってしまったようだ。

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