<CTR特別提供・中国実態調査>09年の広告業界に復調、政府の消費刺激策も後押し

Record China    2010年1月27日(水) 18時5分

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1月、中国の大手調査会社・CTR市場研究の調査報告によると、09年における中国の広告業界は下半期になって大幅な復調を見せ、広告費投入総額が年間約6兆6800億円、前年比で13.5%の成長を記録した。写真は中国のTV広告いろいろ。

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2010年1月、中国の大手調査会社・CTR市場研究の調査報告によると、09年における中国の広告業界は下半期になって大幅な復調を見せ、広告費投入総額が年間5078億1800万元(約6兆6800億円)、前年比で13.5%の成長を記録した。中国の大手調査会社・CTR市場研究の特別提供記事。

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広告業界の成長をけん引したのがTV広告で、年間15%増と全媒体中トップの伸びを見せた。しかし09年10月に国家広播電影電視総局がTV広告の放映に関する新規定(通称:61号令)を発表し、広告の放映時間や種別について規制を設けたため、今年TV広告業界は新たな戦略立て直しを迫られるだろう。「61号例」では具体的に、1時間に12分以上の広告を流してはいけない、午後6時〜12時の時間帯にTVショッピングの広告を流してはいけないなどの規定が盛り込まれている。

業界別ではバス・トイレタリー・化粧品業界が投入額で変わらずトップ。成長幅では52%増の飲料業界が群を抜いた。企業別では化粧品大手のロレアルが65%成長でトップ。前回首位の同じく化粧品大手・オーレイは−5%成長で2位に転落した。

国家政策が各業界や国民の消費意欲に影響した点も大きい。「家電下郷」政策(農村部の家電普及率を促進する補助金政策)によって、全国の中小都市を中心に家電関連の広告投入額は56%増となった。

CTR市場研究の田濤(ティエン・タオ)副総裁は今年の広告業界の展望について、「前年よりはやや緩やかな10%成長」と予測している。(翻訳・編集/愛玉)

■CTR市場研究

本社を北京に置く中国の大手調査会社。国内最大の調査網を持ち、市場調査と分析、コンサルティングを業務とする。消費者指数、消費動向、メディア戦略、医療、自動車、金融、電子通信機器などの幅広い分野で展開する。

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