昔ながらの小さな村で見つけた「超一級」の伝統工芸品―貴州省貴陽市

2006年11月18日、貴州（きしゅう）省貴陽（きよう）市花渓（ホワシー）区にある青岩（チンヤン）村のある農家で、レコードチャイナのカメラマンは思いがけなく「超一級」の中国伝統工芸品に出会った。

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この日レコードチャイナのカメラマンは、撮影が深夜にまで及んだため、急きょ近くの農家に泊めてもらうことになった。疲労からすぐに眠ってしまったが、翌朝目覚めてみると、自分が寝ていたベッドに精巧な彫刻が施されていることに気がついた。改めてじっくり観察してみると、中国の伝統的な様式を用いたベッドで、素人の目から見ても芸術的な彫刻が施されており、華やかな色彩もそのままに保存されている。

この家の主人によると、この木製のベッドは先祖伝来の貴重なもので、すでに100年を超える歴史があるそう。素材の質はもちろんのこと、保存状態も極めてよく、芸術性の高い彫刻にもほとんど損傷が見られないため、骨董品市場では30万元（約490万円）の価値がつけられたという。

中国各地には、青岩村のように「古鎮」と呼ばれる小さな村がある。こうした村では、昔ながらの伝統や生活様式、建物などが今でも残されており、今回、レコードチャイナのカメラマンが見たような貴重な工芸美術品を思いもかけず発見することも少なくない。