中国が「科学技術立国」になるには?カギは海外流出組を呼び戻すこと―米紙

Record China    2010年1月29日(金) 10時1分

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25日、中国の科学技術論文の数は米国に次ぐ世界第2位、科学技術系の大学生数は世界第1位を誇る。「科学技術立国」を目指す中国だが、実現のカギは海外に流出した人材を呼び戻すことだという。写真は中国農業科学院で行われているLEDランプによる植物栽培。

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2010年1月25日、中国の科学技術論文の数は米国に次ぐ世界第2位、科学技術系の大学生数は世界第1位を誇る。文字通り「科学技術立国」を目指す中国だが、実現のカギは海外に流出した人材を呼び戻すことだという。中国紙・青年参考が伝えた。

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同紙は6日付米紙ニューヨーク・タイムズが掲載した専門家4人の寄稿を転載した。米ペンシルバニア大学のジョナサン・モレノ教授は、人材育成や実験室などハード面に対する投資のほか、海外からの信頼を高めることが必要だと説く。

米ハーバード大学前教授のジョン・カオ氏は、中国は「数」に頼るのではなく「質」に頼るべきだと説いた。また、仮に流出した人材を呼び戻せても、今の体質のままでは国内組との摩擦は必至で、これを上手く融合させる必要もあると指摘した。

米ブラウン大学の肖鋼(シャオ・ガン)教授は、科学者にとってインターネットは大切なツールの1つだが、全面的なサービスを受けられない中国では研究に制約が生じると指摘。情報を自由にやり取りできない今の研究環境では、人材の海外流出は止められないとした。

米デューク大学のVivek Wadhwa教授によると、08年10月に実施した調査の結果、同大の中国人留学生の52%が卒業後は帰国したいと答えた。だが、帰国後は環境汚染や子供の教育、官僚の汚職や医療水準の低さなどにより、必ずしも満足している訳ではないという。(翻訳・編集/NN)

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