パンダのゲノム解読プロジェクト、巻頭特集で大きく紹介―英科学誌

Record China    2010年1月27日(水) 16時58分

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21日、英科学誌の表紙・巻頭特集で、中国の深セン華大遺伝子研究所を中心に行われたパンダゲノム(全遺伝子情報)の解読プロジェクトが紹介された。写真は上海万博の「応援団」として四川省から上海動物園に貸し出された子パンダ10頭。

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2010年1月21日、英科学誌ネイチャーの表紙・巻頭特集で、中国の深セン華大遺伝子研究所を中心に行われたパンダゲノム(全遺伝子情報)の解読プロジェクトが紹介された。中国初の試みとなった同プロジェクトでは、パンダの詳細なゲノムマップの作成に成功している。25日付で新民晩報が伝えた。

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同プロジェクトが始動したのは08年3月。同研究所を中心に中国科学院昆明動物研究所、成都パンダ繁殖研究基地のほか、カナダ、英国米国デンマークなどの科学者も参加した。

ゲノム解読の結果、パンダはイヌと最も近いことが分かり、「クマ科の亜種」との通説を裏付けるものとなった。また、パンダが「クマ科」でありながら肉を食べない理由は、うま味を感じる「T1R1」遺伝子が機能を失ったことによる可能性が高いことも分かった。

パンダは繁殖率が非常に低く、世界自然保護基金(WWF)が今年、世界中の「絶滅の危機に瀕する動物」の中から選んだ「特に保護すべき10種」にも選出された。今回のゲノム解読により、中国の国宝・パンダの生物学的な謎の解明が進むとともに、人工繁殖を行う際のより科学的な手法も得られるようになると期待が寄せられている。(翻訳・編集/NN)

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