<怖い中国事情>交通事故で負傷の男性、「揺れているうちに生き返った…」?!・その2―四川省内江市

Record China    2010年1月12日(火) 17時17分

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8日、四川省内江市で交通事故で負傷した男性が、そのまま葬儀場に運び込まれ死亡するというとんでもない事件が起きた。遺族が市の責任を追及するなか、証拠隠しとも見られる奇妙な事件が相次いでいる。写真は山西省、救急車の展示会。

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2010年1月8日、四川省内江市でオートバイとバスの衝突事故が発生した。負傷した張厚明(ジャン・ホウミン)さんが手当てされることなく葬儀場に運び込まれ死亡するというとんでもない事態となった。遺族が病院と市の責任を追及するなか、悪質な証拠隠しとも見られるような奇妙な事件が相次いでいる。

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最初の疑惑となったのが死亡診断書。現地に到着した救急隊が呼吸と心拍の停止を確認し、その場で死亡診断書を発行したという。その後、どういうルートで葬儀場に運ばれたかは明らかとなっていない。カルテには事故での脳挫傷が死亡原因になったと記されているが、遺族は病院の責任逃れだと批判し、納得いく説明がされるまでは遺体を病院の霊安室から運び出さないと宣言した。

事故翌日の朝5時。市政府と遺族の話し合いが続くなか、次の奇妙な事件が起きた。話し合いが行われている会議室の外に突然、棍棒と盾を持った警官隊が到着。遺族が外に出られないようにした。その後、十数人もの「正体不明」の男たちがやってきて、張さんの遺体を運び出していったという。阻止しようとする遺族との間で衝突となり、現場を撮影しようとした遺族の携帯電話はトイレに投げ込まれてしまった。霊安室から運び出された遺体は葬儀場に移されたという。

この奇妙な事件を市政府は「警官隊は事件を防ぐための通常の行動」「事故による死者は適当な場所に安置することが定められており、遺体の移動に遺族の同意は必要ではない」と説明している。またなぜ張さんの息があるうちに死亡診断書が発行されたかについては、「(運んでいる最中に)揺れて、生き返ったのではないか」との不思議なコメント。中国各紙は「揺れただけで生き返るのならば、医者は必要ないのでは?」などと発言を批判している。

遺族は病院と市の明らかな過失だとして、152万元(約2060万円)の賠償を求めている。これに対し、市政府の提示額は20万元(約271万円)にとどまっている。遺族の要求額とはかけ離れているが、農村戸籍者の賠償規定額は15万元(約203万円)であり、都市戸籍者並みという十分に配慮した額だと説明している。(翻訳・編集/KT)

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