風力発電施設、全国の3分の1が“空転”=送電施設との連携不良などで―中国

Record China    2010年1月7日(木) 20時34分

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5日、中国では無計画かつ無秩序な建設のため、3分の1の風力発電施設が稼動せず放置されているという。写真は浙江省の風力発電施設。

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2010年1月5日、人民日報(電子版)によると、送電会社・東北電網有限公司が担当する東北地区で風力発電が大いに発展している。しかし、調査によると、無計画かつ無秩序な発電施設の建設のため、東北地区では半数の施設が放置されている。さらに、発電施設と送電施設の建設ペースが統一されていないことなどから、全国的には3分の1の風力発電施設が空転している。

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東北地区は面積が広大であり、中国有数の風力発電地帯で、同地区全体の潜在的な発電量は3000万kWに達するといわれている。これは2006年に「再生可能エネルギー法」が施行され、風力発電が経済発展を招くと考えた地方政府が「風があるところに発電所を」と施設を建てたことが原因。現在では東北地区の発電機の容量は全国の3分の1に至っている。

しかし、こうした風力発電施設の多くは地方政府が中央政府の許可を得ずに建設したものが多い。5万kW以上を発電する施設には国の許可が必要だが、地方政府が建設した発電所の多くは発電量4.95万kW規模。電力会社などからの投資を受けたい地方が送電施設との連携を考えず、無秩序に建設する結果となった。しかし資金調達も難しくなり、大半が放置されている。全国的には3分の1の発電施設が放置されているという。

風力発電は天候に左右されるため、安定性に欠ける。そのため、電気の使用量が増加する場合、不安定な風力よりも火力や水力に頼ることになる。東北地区では火力が中心。風力発電所は増加しているが、その使用が減っているということも問題の一つだ。(翻訳・編集/小坂)

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