土壌の重金属汚染が危険水域に=回復技術の開発急ぐ―中国紙

Record China    2010年1月8日(金) 1時27分

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1月4日、南方都市報は重金属で汚染された土壌の回復技術の研究状況について報じた。写真は昨年12月、広東省清遠市で検査の結果、電池工場付近に住む子ども44人の血中鉛濃度が基準値を超えていることが明らかとなった。

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2009年1月4日、南方都市報は重金属で汚染された土壌の回復技術の研究状況について報じた。

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2005年、広東省地質局は珠江デルタ地域における土壌の重金属汚染について調査した。すでに高リスク地域は数千平方キロメートルに達している。これらの地域ではカドミウムや鉛などの重金属で汚染されており、わずかなきっかけで地下水や地表の水源を汚染し、植物を通じて家畜や人間に危害をもたらす可能性が高い。

今や重金属汚染対策は焦眉の課題となっているが、広東省資材実験検査測定センターでは土壌回復技術の研究に取り組んでいる。プロジェクトリーダーの李錫坤(リー・シークン)氏によると、土壌回復の手法は2種類ある。第一に土壌から重金属を完全に除去する方法。理想的だがコスト的にも条件的にも実現は難しい。現実的なのは第二の手法で、鉱物吸着剤を利用し、土壌中の重金属の状態を安定させるというもの。この手法を用いれば水を汚染する可能性は減り、毒性を下げることが可能になる。

ただしこの手法も土壌の状態を見極めることが課題だという。吸着剤の使用が土壌の性質を変える可能性もあり、安定したはずの重金属が再び活性化するなどの危険性が想定される。現在、研究グループは課題の克服に向け研究を続けている。(翻訳・編集/KT)

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