<09年中国10大ニュース・2>デモから暴動へ発展の「ウイグル騒乱」、背景に経済格差か

Record China    2009年12月29日(火) 17時42分

拡大

09年に中国で起きたさまざまなニュースを「09年中国10大ニュース」として振り返る。2本目は「ウイグル騒乱」。写真はウルムチ市内に設置された監視カメラ。

(1 / 2 枚)

建国60周年の節目を迎えた中国。今年もさまざまなニュースがあった。その中から象徴的な10の出来事を「09年中国10大ニュース」として振り返る。

その他の写真

2つ目のニュースは「ウイグル騒乱」。09年7月5日、新疆ウイグル自治区ウルムチ市でウイグル族と漢族が衝突する大規模な騒乱が発生した。事件の背景には漢族とウイグル族の経済格差や相互不信、民族問題などがあるとも言われる。

騒乱の発端は6月末に広東省韶関市の玩具工場で発生した事件。同工場で漢族の女性従業員がウイグル族の同僚から性的暴行を受けたとの噂が流れ、漢族の従業員がウイグル族の従業員を襲撃、ウイグル族79人を含む118人が負傷し、ウイグル族2人が死亡した。

この事件に対する抗議デモが7月5日にウルムチで始まり、鎮圧しようとする警察とウイグル族の間で衝突が起きた。暴徒化したデモ隊の一部は車両や店舗の破壊・放火、漢族への襲撃などを行った。その後、漢族による大規模デモや襲撃も行われ、事件は拡大した。

中国当局の発表によると、死者は197人、負傷者は1700人以上に上った。また、12月までに数十人が起訴され、20人以上が死刑判決を受けている。(翻訳・編集/TH)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携