ニート現象が農村地区へ拡大、都市部とは異なる特徴も―中国

Record China    2009年12月21日(月) 11時1分

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18日、中国の都市部で注目を集めている「ニート現象」が、農村部へも広がりつつあるという。資料写真。

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2009年12月18日、中国の都市部で注目を集めている「ニート現象」が、農村部へも広がりつつあるという。農民日報が伝えた。

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記事は、都市部のニートと違って農村地区のニートには次のような特徴があると指摘する。1)十分な労働能力を持っているにもかかわらず、農作業や家事をしない。2)一般に教育程度が低く、義務教育すら終えていない者もいる。3)実社会に入った後、ぶらぶらして何もしていない。4)就職しなくても普通に生活できるような、農村地区でも比較的裕福な家庭の子供に多い。

また、農村地区でニートが増加している原因として、1)就職戦線が厳しく、就職率が低くなっており、多くの農村青年が親元で待機する状態が続いている。2)企業側の人材に対する技能ニーズの高まりにつれ、職業訓練を受ける必要に迫られており、十分な技能を習得するまでは待機せざるを得ない。3)元々総合的に低い資質が就職のネックになっていることに加え、自身も改善しようという意欲に欠けるため、結果的に親に甘えて日々何もせずに過ごしてしまう、などを指摘している。

記事は、農村地区のニートを減らすための対策として、「ニート自身がまず自覚し、独立心を持つことが最重要」とした上で、地方政府に対し、雇用機会の創出および職業訓練を受ける機会の増加などを図るとともに、農村青年に対する就職スケジュールの立案指導や面接指導など関連のサービスの提供を求めている。また同時に、両親に対しては、「心を鬼にして早く2度目の乳離れをさせる必要がある」と説き、「子供を社会へ導き、できるだけ早く一人前にするべき」と主張している。(翻訳・編集/HA)

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