預けた中国人児童の扶養権をめぐる裁判が続発―スペイン

Record China    2009年12月17日(木) 8時57分

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14日、スペインで中国人とスペイン人の間で子供の扶養権をめぐる裁判が連続して発生している。子供を預かったスペイン人が、自らが扶養権を獲得する目的で中国人両親を扶養義務放棄の罪などで訴えているという。写真はマドリード。

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2009年12月14日、環球時報によると、スペインの華字紙・欧華報は12日、スペインで中国人とスペイン人の間で子供の扶養権をめぐる裁判が連続して発生していると伝えた。子供を預かったスペイン人が、自らが扶養権を獲得する目的で中国人両親を扶養義務放棄の罪などで訴えているという。

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記事によると、スペインで生活する中国人は、仕事が忙しいため子供を知り合いのスペイン人に預けるケースが少なくない。子供を預かったスペイン人は、期間が長引くにつれて子供に情が移り、扶養権を得たいと希望するようになる。その結果が「扶養義務放棄の罪」などによる告訴につながっているという。

裁判の陳述内容をみると、中国人両親の立場は必ずしも絶対的に有利ではない。ある両親は扶養費をスペイン人に支払う際に銀行口座を通じての振込みでなく直接手渡ししたために、金銭授受という最低限の証拠さえ持っていない。また、ある中国人夫婦は「子供を旅行に連れて行くときに便利だから」と説得されて、子供を預ける際に一連の書類にサインした。しかし、この書類が裁判で子供に対するスペイン人側の監督保護資格を証明するのに有利な証拠となってしまっている。

現地の華人協会および中国民族文化協会の陳淑芬(チェン・シュウフェン)会長は「親たちはこれらの案件から教訓を学ぶ必要がある。いくら仕事が忙しいからといっても、親子の情を養うことにもっと注意すべきだ」と語り、同時に「我々は移民なのだから、現地の生活だけでなく、文化や思想にも溶けこむ必要がある」と呼びかけている。(翻訳・編集/HA)

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