日本「島流し」の中国人、退去申し渡し10回・空港寝泊まり40日越す―成田

Record China    2009年12月18日(金) 13時24分

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東京入管成田空港支局は13日、11月初めに中国当局から帰国を拒否され成田空港の上陸審査場にとどまり続けている中国人・馮正虎氏に対し退去するよう求める10通目の申し渡し書を手渡した。写真は馮正虎氏(読者提供)。

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2009年12月、東京入国管理局成田空港支局(藤岡明支局長)は13日、11月初めに中国当局から帰国を拒否され成田空港にとどまり続けている上海市在住の中国人・馮正虎氏(55)に対して、退去するよう10通目の申し渡し書を手渡した。

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文書は「上陸申請を行うことなく留まり続けているが、ここに居続けることはできない」として、日本への入国申請を行い審査場から退去するよう求めている。

馮氏は成田空港に送還された後の11月7日にはビザ放棄を宣言して日本への入国を拒否、空港の入国審査カウンター前にある制限エリアでトイレの水を飲むなどして寝泊まりを続けている。中国で民主化・人権活動に取り組み、服役経験もある馮氏は今年6月の天安門事件20周年記念日を前に上海市当局から日本への出国を勧められて訪日したが、その後帰国を試みると、8回にわたり入国を拒否された。中国パスポートを持つ馮氏の入国拒否について、上海当局は具体的理由を明かしておらず、日本に「島流し」にあった形だ。


各種報道などによると、馮氏は「日本は人権や民主を重視する国だ。中国政府に責任を果たすよう働き掛けてほしい」と日本側の支援を求めている。

申し渡し書の全文は以下の通り。

「貴殿は11月4日に成田空港に到着したにもかかわらず、上陸申請を行うことなく上陸審査場内に留まり続けておりますが、上陸審査場は到着した外国人が上陸の申請を行う場所であり、ここに貴殿が居続けることはできません。貴殿の行為は、当支局の業務遂行に支障を来すことから、当支局職員から再三にわたり、貴殿に対し、上陸申請を行い、退去することを申し渡しております。今般、改めて文書をもって、上陸申請を行い、上陸審査場から退去するよう申し渡します」

(編集・NK)

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