再びテーマパークの建設ラッシュ、「無駄な投資が多すぎ」と苦言も―中国

Record China    2009年12月11日(金) 16時8分

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8日、香港紙は「中国のテーマパークは無駄遣い」と題した記事で、中国各地でやみくもなテーマパークの建設ラッシュが起きていると報じた。写真は8月に上海でオープンしたばかりのテーマパーク「ハッピーバレー」。

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2009年12月8日、香港紙・太陽報は「中国のテーマパークは無駄遣い」と題した記事で、中国各地でやみくもなテーマパークの建設ラッシュが起きていると報じた。9日付で新華網が伝えた。

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中国では上海ディズニーランドの建設計画が発表されたばかりだが、この他にも湖北省武漢市では未来体験を売りにしたフランスの「フュチュロスコープ」、広東省珠海市では珍しい海の生き物をテーマにした「長隆国際海洋リゾート区」など、次々と新たな建設計画が認可を受けている。再びテーマパークの建設ラッシュが起きている中国だが、実はこれまで建てられた約2500のテーマパークのうち、7割は赤字だ。閉園に追い込まれたところも数多い。こうした現実があるにも関わらず、なぜ今、再び建設ラッシュなのか?

まずは、観光業の発展を狙った中国政府の後押しが挙げられる。認可や融資の面で優遇し、ゴーサインを出しているのだ。そして、地方政府はそれを勝ち取るため、強引に建設計画を推し進めようとする。成功すれば、政治上の成績にもプラスされることが分かっているからだ。また、地方の不動産開発業者にとっても絶好の儲け話に他ならない。地方政府は建設計画を名目に安い立ち退き料で農家から土地を買い上げ、それを高い値段で不動産業者に売りつける。不動産業者は建設計画を前面に押し出し、周辺の不動産価格をつり上げる、という仕組みだ。

テーマパークの建設には莫大な資金が必要になる。建設期間も長いことから、途中で資金面に問題が発生すれば、たちまち立ち消えになる恐れもある。たとえ開園にこぎつけたとしても、最後には赤字で閉園となっては巨額の投資が水の泡だ。記事はこうした建設ラッシュに対して「大きなリスクが潜んでいる」などと警告した。(翻訳・編集/NN)

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