出稼ぎ労働者の子供、8割が親の職業に劣等感、「授業参観に来てほしくない」―重慶市

Record China    2009年12月3日(木) 21時14分

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1日、重慶市南岸区の小学校2年生のあるクラスでアンケートを行った結果、80%が「職業を他の生徒に知られるので両親には学校に来てほしくない」と考えていることが分かった。写真は出稼ぎ労働者の子供たち。

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2009年12月1日、重慶市南岸区の小学校2年生のあるクラスでアンケートを行った結果、80%の児童が「職業を他の生徒に知られるので両親には学校に来てほしくない」と考えていることが分かった。重慶晩報が伝えた。

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同校2年生の小紅(シャオホン)ちゃんは、お父さんが授業参観に学校に来ることに絶対反対している。お父さんが以前、急な呼び出しに応じて仕事場から学校に駆けつけた際に、小紅ちゃんは非常に恥ずかしい思いをしたからだ。荷物の「担ぎ屋」をしている小紅ちゃんのお父さんは、学校に駆けつけたその日も仕事着のままで仕事用の天秤棒を持っていたため、学校中の生徒に職業が知れ渡ってしまった。

その日以来、小紅ちゃんは同級生らが自分を差別の目で見ているのではないか、悪いうわさをしているのではないかと心配になり、ますます元気が無くなった。また、家でもお父さんを故意に避けるようにさえなってしまった。

小紅ちゃんの変化に危機感を抱いたお父さんは、学校の先生と連絡を取った。事情を知った先生は、クラスで「両親に感謝」をテーマに一連の活動を計画。両親への感謝、両親の苦労、両親に感動したことなどを作文に書かせたり、発表させたりした。ある父親は街頭で靴磨きをし、またある母親はウエイトレス、販売員…。作文や発表により、他の生徒も自分と似たような境遇でがんばっていることを知った小紅ちゃんは、元気を取り戻しただけでなく、両親への感謝の念なども理解し、涙を流したという。

また、先生はこれを機に、生徒48人のうち46人が地方出身者(大部分は農村出身の出稼ぎ労働者)の子供が占めるこのクラスで両親に関するアンケートを実施。その結果、「両親の職業を他の生徒に教えたくない」が90%、「両親の職業がカッコ悪いので学校に見に来てほしくない」が80%となり、子供が親の職業に対し大きなコンプレックスを抱いていることが分かった。(翻訳・編集/HA)

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