<南水北調>取水ポイントは国内流域、環境など「周辺国への影響ない」―中国政府

Record China    2009年11月27日(金) 10時10分

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24日、中国水利部の職員は「南水北調プロジェクト」について、「西ルートのすべての取水ポイントは中国国内を流れる長江流域にあるため、周辺国家には環境変化などの影響を与えない」と語った。写真は「南水北調」中ルートの水源エリア。

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2009年11月25日、中国新聞社によると、中国水利部の職員は24日に開催された西部大開発10周年・水利問題連絡会の席上で、「南水北調プロジェクトは、今後開発が予定されている西ルートのすべての取水ポイントは中国国内を流れる長江流域にあるため、周辺国家には環境変化などの影響を与えない」と語った。

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中国政府が計画している南水北調プロジェクト(慢性的な水不足に悩む中国北方地域に水資源の豊富な南方地域から水を引くプロジェクト)は、「東ルート」「中ルート」「西ルート」の3ルートで開発が予定されており、このうち東ルートと中ルートについてはすでに着工されている。今後着工が予定されている西ルートについて、同部職員は「西ルートの取水ポイントはすべて長江流域にあり、ブラフマプトラ川やメコン川などは取水ポイントに含まれていない。長江は水源から流域まですべてが中国国内にある河川であり、南水北調プロジェクトが周辺国家に対し、(河川の水位低下や生態環境の変化などの)影響を与えることはない」と強調した。

また、中国西南地域の水資源開発によるブラフマプトラ川やメコン川への影響について、「流域は海抜が高く山地が多いため、農地や人口は比較的少ない。これらの河川で水資源を総合利用しているプロジェクトは少なく、水力発電以外には現地の住民の生活用水としての用途がほとんどであり、中国は他国用の水資源を流用していない」と説明した。(翻訳・編集/HA)

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