中国製戦闘機がロシア製を駆逐、危機の原因はサポート体制の不備―露メディア

2009年11月18日、中国が開発したJ-10 ・J-11 ・FC-1 などの戦闘機が「中国国内市場だけでなく、国際市場においてロシア機を駆逐しようとしている」と、ロシア日刊紙・イスベスチヤが伝えた。コストパフォーマンスの優秀な中国製の航空技術製品は、世界市場のメインストリームになりつつあるという。環球時報の報道。
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「テクニカルサポートの充実こそが、ロシア製武器輸出の基盤となる」同記事はこう訴えた。ことの発端は、ロシア製の戦闘機Su-30 MKMを採用しているマレーシア空軍が、交換部品の購入をロシアではなく、中国に求めたことだ。
「Su-30 MKMの補修サービスは中国で受けられる」。マレーシア空軍がこう発言した背景には、部品供給に数か月を要するロシアを見限ったことにある。ロシア側はこれまで再三にわたって、インドにテクニカルサポートセンターを立ち上げるとしているが、これはいまだ実現していない。
露メディアによると、中国製戦闘機の搭載エンジンはロシア製に頼っている状況ではあるが、国際市場では中国製が脚光を浴びているという。しかし、ロシア戦闘機MiGの製造企業責任者は、「模造製品の品質はオリジナル製品を超えることはないだろう」と強気の姿勢だ。(翻訳・編集/愛玉)