環境保護対策費、数百億円が不明!グリーンピースも高官着服などに注目―中国

Record China    2009年11月15日(日) 12時28分

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12日、中国で河川・湖の環境改善や汚水処理に用いられるべき資金が流用され、汚染防止や環境保護の大きな障害となっているという。写真はウキクサの大量発生した武漢市の月湖。

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2009年11月12日、米紙ワシントン・ポストは、中国国家審計署が10月下旬に発表したレポートによって、中国で河川・湖の環境改善や汚水処理に用いられるべき資金が流用され、汚染防止や環境保護の大きな障害となっていることが明らかになったと報じた。13日付で新華網が伝えた。

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同レポートによると、01〜07年に河川・湖の汚染防止にかかわる費用のうち、約4億300万元(約52億3900万円)が政府高官などによって流用された。また、汚水処理費用などのうち36億5300万元(約474億8900万円)が流用、抜き取りなどされ、正規の用途に使用されなかった。

中国国家行政学院公共管理教研室の責任者・竹立家(ジュウ・リージア)氏は「汚染防止資金の流用や無駄遣いは深刻で、政府の汚染防止政策に対する市民の信用を大きく損なっている」とし、「中国には環境保護に関する多くの法律・規定があるが、いかに執行するかが大きな問題である」と指摘している。さらに、環境保護部門の腐敗の具体的な例として、「汚染防止資金を流用・濫用するパターンと権力を利用して収賄するパターンの2つに大別される」と紹介した。

また、環境保護団体グリーンピースの中国プロジェクトの施鵬翔(シー・ポンシアン)総監は「中国の腐敗問題は非常に深刻であり、環境保護分野で多くの腐敗が発生するのも不思議ではない」と述べ、「資金の流れがプロジェクトの始めから終わりまで不透明である」とその原因の一部について指摘している。(翻訳・編集/HA)

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