日本公開間近!台湾映画No1ヒット「海角七号/君想う、国境の南」、無名の新人監督はどんな人?

配信日時:2009年11月14日(土) 11時7分
日本公開間近!台湾映画No1ヒット「海角七号/君想う、国境の南」、無名の新人監督はどんな人?
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あのホウ・シャオシェン監督も絶賛したという映画「海角七号/君想う、国境の南」。日本でも12月の公開が決まったこの作品は、それまで無名だった新人監督が、わずかな製作費で作り上げた台湾映画史上最大のヒット作である。写真はウェイ・ダーション監督。
台湾が世界に誇る巨匠ホウ・シャオシェン (侯孝賢)監督が、「こんな台湾映画を待っていたんだ!」と絶賛した「海角七号/君想う、国境の南」。日本統治時代の台湾を舞台としたラブストーリーを描き、日本でも12月下旬のロードショーが決まったこの作品は、それまでまったく無名だった新人監督が、自分の懐も痛めながらわずか5000万NTドル(約1億4000万円)の製作費で作り上げた。

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ウェイ・ダーション(魏徳聖)監督。「海角七号」の日本公開を前に、彼のこれまでを振り返ってみよう。

68年台湾・台南県生まれ、現在41歳のウェイ監督は、大学で電機関係を学んだ後、兵役に就いた際に映画好きの友人と親交を結んだ。これが彼の映画人生の始まりである。兵役後、TV番組ADからTVドラマの脚本・製作まで携わり、このころ書いた脚本で台湾行政院新聞局優良映画脚本賞などを受賞している。

93年にスクリプターとして参加した映画の撮影現場で、国際的な著名映画監督エドワード・ヤン(楊徳昌)氏と知り合う。ヤン監督の個人事務所でアシスタントを務めながら、日本の林海象監督「海ほおづき(96年)」の製作アシスタント、またヤン監督の「カップルズ(96年)」で助監督を務める。監督第2作となる次回作「セデック・バレ」をはじめ、ウェイ監督がオリジナル脚本を書きため出したのはこのころだ。

台湾の先住民族による抗日蜂起「霧社事件」を描いた「セデック・バレ」は99年に脚本を完成、自費200万NTドル(約560万円)を投じて5分間のトレイラーを制作するがスポンサーがつかず、製作はいったん棚上げに。その間も、ウェイ監督はチェン・クオフー(陳国富)監督によるハリウッドとの合作映画「ダブル・ビジョン(02年)」で企画立案・助監督を務めるなど、着実に実績を積んでいく。

「セデック・バレ」にスポンサーがつかない中、「まずは売れる映画を」と思い、先行させたのが監督の長編デビュー作「海角七号」となる。運命のボタンのちょっとしたかけ違いが、努力家の監督に幸運を呼んだ。(翻訳・編集/愛玉)
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