2009年11月11日、上海市にディズニーランドを建設するプロジェクトが中国の国家承認を経たとのニュースが今月4日に発表されて以来、建設予定地と目されている同市郊外のある村では、「土地立ち退き料を釣り上げることができる」との噂から、農地に次々とビニールハウスが建てられた。この様子を中国国営テレビ・中国中央電視台(CCTV)が報道すると、村委員会はさっそく建設中止令を通達したという。現在、村のあちこちに建設途中のビニールハウスが林立している。東方ネットの報道。

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上海市郊外の浦東国際空港からほど近い1．5キロ平方メートルの敷地に、2014年の開業を目指すという上海ディズニーランド。建設予定地に当たると目されている趙行村では、いまだ政府機関からの公式発表がないにも関わらず、村民たちが早くも「ディズニー景気」に乗ろうと沸いていた。「現在、水田となっている農地にビニールハウスなどの建築物が建っていると、土地の立ち退き料が1ムー(667平米)あたり数十万元(1元＝約13円)引き上げられる」との噂が流れ、発表の夜から昼夜を分たぬ建設ラッシュがはじまった。現在、村には数十メートル間隔に1棟、1棟当たり平均300平米のビニールハウスが立ち並んでいる。その合計面積は数万平米にも上るという。

しかし、これに水を差したのが村委員会。10日、これらの建設を全面的に中止せよとの通達したのだ。村長の張華（ジャン・ホア）さんは、村民による一連の建設作業がディズニープロジェクトと関連するものなのか、また、ビニールハウスは立ち退き料引き上げにつながるのかについて、明言を避けた。また、「ビニールハウスの今後の処理については、上方機関からの通達待ち」とした。

なお、張村長が取材を受けた村委員会の事務所内には、「浦東新区人民政府土地収用方案に関する通知」が貼られており、「収用予定地に関する告知書の公布後、予定地において発生したいかなる合法的事由以外の財務状況の変化については、これを補償の対象としない」と書かれていた。その適用期日は2009年9月13日。つまり、立ち退き予定地に今さら何を細工しても、無駄ということになるのだろう。(翻訳・編集/愛玉)