日本車神話はもう過去?国産が躍進、トヨタの大リコールなど品質問題で―中国

Record China    2009年11月12日(木) 15時39分

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11日、中国の自動車市場において、かつての「日本車神話」は影をひそめ、国産メーカーの躍進が目立っているという。写真はトヨタの現地合弁会社・広汽豊田が生産したカムリ。

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2009年11月11日、中国の自動車市場において、かつての「日本車神話」は影をひそめ、国産メーカーの躍進が目立っているという。中国の大手調査会社・聯信天下国際市場調査機構が行った「第5回・新車満足度調査」でわかった。北京青年報の報道。

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このほど実施された新車の満足度調査において、中国の消費者の日本車信仰は薄れてきていることが見て取れた。大手メーカーのいずれも程度の差こそあれ、一律ランキングを下げているという。

その背景には、立て続けに日本車を襲った品質問題にある。今年8月にはトヨタの現地合弁会社・広汽豊田と天津一汽豊田が生産したカムリなど約69万台の乗用車に不備が発見され、中国で過去最大規模のリコール騒ぎに発展した。また、今年年初の「爆竹事件」も日本車神話の失墜を招くこととなった。事件は今年2月、黒龍江省で旧正月を祝う爆竹が路上を走行していた乗用車の後部ドアを貫通し、乗車していた男性が死亡したもの。被害に遭った乗用車が長安鈴木(スズキの現地合弁会社)製だったことから「日本車はヤワだ」との印象を中国の消費者に焼きつけることになった。

いっぽう、国産メーカーによる自主ブランドは躍進が顕著。一気に21位もランクを上げた一汽轎車(97年創設の国有企業・吉林省長春市に本社)を筆頭として、ランキング・品質ともに著しい向上が見られた。特にコンパクトカー(中国では排気量1.8〜2.4リットルと定義)や軽自動車(中国では排気量1.5リットル以下と定義)での台頭がめだった。コンパクトカーは上位10位中6車種が、軽自動車では上位10位中10車種ともが国産自主ブランドで占められた。(翻訳・編集/愛玉)

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